八重山周辺海域の海水温変動と考察
以下の内容を掲載しています。
○ 各年の八重山近海状況
○ 2001年以降の海況等
○ 2000年の年間に渡る礁池、及び礁外縁部の実測海水温
○ 1998年8/22日から8/23日に計測した潮の干満による礁池、礁外縁部の海水温変動
○ 1998年(主に海水温上昇による白化現象が見られた年)の海水温変動
海水温測定共通データ:主な測定地:沖縄県石垣島米原周辺海域において実測
測定温度:
数カ所の平均、または特異ではないと思われる場所で計測
年間を通し同計測機器を使用
※ 海水温について・・・( )内に水深表記のないものは、表層〜-3mまでの海水温

※現在の沖縄のサンゴ礁形態はその規模からすると"準堡礁"と呼ばれる成長途中のものと見なされていますが、
ここでは、人間や魚類生活型から、あえて堡礁タイプとしてしています。
○最近の海・環境 情報(主に八重山海域)
○2008年
| 大型のカモメが見あたらない。カワウ・ユリカモメの数が少ない。 ・12月初旬から黄砂飛来が少ない。 (冬型の気圧配置になりにくく、この時期にしては比較的天候が良く気温も高め) ・1月、鳩間島南、石垣島石崎沖にオニヒトデが多く発生しているらしい。 (オニヒトデは、サンゴのダメージ(白化、環境汚染)を察知し、動き出したようだ) (また、温暖化の影響で海面上昇が進行しつつあるとすれば、サンゴ礁に生息する生物は、本来のライフサイクルより そのサイクルを早めだしてくる頃) ・1-2月、連日曇り時々雨。太陽・月が全く見えない。 ・例年の冬同様に連日、分厚い鉛色の雲が覆い、暗く雨がシトシトと降り続く。(1月、晴れた日は初旬の3日だけ) ・1月下旬、たった1日だけ雨の中ヤコウボクがいっせいに咲く。 ・2月に入り、早くもクロツラヘラサギ、ユリカモメ、カワウの一部しか見掛けない。 ・アオサ、モズクの生育がかなり悪いらしい。(日照不足によるものだと推測されているが..) ・長引く日照不足や雨の影響でか、海水表面温度が例年より下がりはじめる。 ・2月中旬、車が真っ黒に汚れてきた(アジア大陸からの煤煙の影響)。 ・5月中旬、野ネズミ・ゴキブリ等の駆除のため、農薬・除草剤がまかれる。 ・5月17〜19日20:00前後に東シナ海側のサンゴ(ミドリイシ)の産卵、23日21:00太平洋側でサンゴの産卵 .海水温26-26.5℃(近海台風通過により一時低下) ・5/22日沖縄地方観測史上もっとも遅い梅雨入りに。 ・例年より鳥類、コウモリの個体数がかなり少ない(カラスをのぞく)。 ・6/7日早朝、石垣島で集中豪雨。大量の土砂・赤土が流出。陸からの見た目では8日午後までには 沖に流れたり堆積し、平常通りに戻る。 ・6月末東シナ海側リーフ外縁部のトゲサンゴに、サンゴの白化前兆が見られる。(死滅し、黒紫のバクテリアに覆われる) 7月初め太平洋側礁縁部でもポツリポツリとバクテリア増加の兆し。表層29.5℃ 石垣島大浜、10cm前後のオニヒトデが礁縁部で見掛けられるが、その周囲にはサンゴ食痕跡が見あたらない。 オニヒトデが普段パイロットしかいない場所でも確実に増えてきているようだ。 ・7月中旬、海水温上昇によりサンゴの大規模白化現象が目前だった八重山に17-18日台風7号接近。撹乱され海水温低下し、 免れるが、海水温高めで9月末まで危険な状況。 ・真栄里・大浜礁池部のサンゴが96%以上死滅。昨年の白化と大雨による影響と思われる ・7月始めから八重山近海で高海水温になっていたが、中旬・下旬に台風が接近。一時期的に海水温が低下し危機脱出。 まだしばらくは危険な状態が続く。 ・7/31日、台風8号が接近後で東シナ海沖側海水温28-29℃ イワシ、イカ類は多いが、その他の魚が少ない。 |
| 2008年7月、大浜・真栄里礁池のサンゴ95%以上が死滅 '07年7月、石垣島周辺海域の潮が引いた時に干出するほどの浅い礁池・礁縁部のサンゴが白化し始め、8月にはその場所の ほとんどのサンゴが白化現象を示した。(水深10m程までの一部サンゴも白化) 同時にオニヒトデが、生息しそうな場所において普段は1匹/100mX5mだったところに2〜3匹に増加。 (真栄里礁池、大浜礁池・礁縁部、白保礁池、米原礁池・礁縁部ともに) サンゴの死滅原因は’07年の高海水温と大雨による陸からのインパクトによる病気と白化現象と考えられる。 サンゴ礁の成長過程で異常ではないと考えられるが、陸からのインパクト(有機物やサンゴの発生・成長を阻害する物質が流入し続けた場合、 伊原間・星野礁池部と同じようにサンゴが復活できない可能性も考えられる。 |
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![]() '06年11月の石垣島大浜礁池部 |
![]() '06年11月の石垣島大浜礁池部 |
| '07年7月初旬までは種類も数も多く、スズメダイや様々な幼魚が見られ、健康で美しいサンゴが見られた。 |
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![]() '08年7月の石垣島大浜礁池部 |
![]() '08年7月の石垣島大浜礁池部 |
| '08年7月久しぶりに泳いでみると見た目95%のサンゴが死滅。魚の数も少ない。一部のハマサンゴでさえ死滅しているのが見られた。 しかし、一部で環境悪化にも耐えうるサンゴたちが生き延び、また新しく着床して成長しようとしている。 |
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○2007年
| ○'07年白化現象が起き始めた石垣島米原周辺海域でのサンゴ景観 | ||
![]() 7月に台風2個が接近し、かろうじて白化を免れた('07.8) |
![]() 礁外縁部水深5m程の健康なサンゴ('07.8) |
![]() 礁外縁部でも一部が白化し始めている('07.8) |
![]() 礁縁部の枝状サンゴのほぼすべてが白化('07.8) |
![]() リーフ外水深10m程のサンゴも白化 |
![]() 完全白化したミドリイシに病気も見られる('07.9)) |
○2006年
| 1月や2月でも珍しくカツオノエボシが出現している。 冬期、サンゴ(ミドリイシ)の干出した部分が白化減少を起こしているのが目立つ。 東シナ海側米原礁外縁部で珍しくオニヒトデの食痕跡が見られる。サンゴの生育限界になりつつあるのかも知れない。 4月 東シナ海側米原でグルクンの小さな群れ(50-100)が見掛けられるようになった。 5月10日夜、12日20:45に石垣島米原でサンゴの産卵確認。礁外縁部海水温26.3℃。 5月17日am4:00大浜でサンゴの卵の生臭い臭いが漂う。東シナ海側礁外縁部27.3℃(-20m) |
○2005年
| 3月中旬 サンゴの生育がやはり良すぎる。この時期の昼間もポリプを出すエダミドリイシが見掛けられる。 ただ単に海水温が高かったためという考え方、以降の高海水温にサンゴが備えたものという考え方もできる。 2月上旬 例年より海水温が高いもよう。 礁内外ともに、例年の冬季よりもサンゴの生育がすこぶる良好。 |
| 1月中旬 海水温は23〜22.5℃、例年より海水温の下がりぐあいが鈍かったためか、海草類の繁茂状況も幾分 遅れがち。 2003年は自然の移り変わりが例年より1ヶ月ほど早かったが、2004年は例年通り悪天候が続いてい るせいもあり、平年並みとなるだろう。 3月中旬 礁外縁海水温23.6〜23.9℃ 4月中旬 礁外縁海水温23.8〜24.5℃ 5月初旬 東シナ海側礁外縁海水温24.9〜26.0℃、久しぶりにグルクンの小さな群れを見掛けた。 6日深夜、大浜でサンゴ産卵の独特の臭いがした。 強い東風だったので宮良・白保方面でミドリイシ類の産卵があった様子。 5月中旬 東シナ海側礁外縁海水温26.5〜27.5℃ 東シナ海側に大量のサンゴ幼生(プラヌラ)が表層を漂う。 少量の毒を持つようで、礁外縁部表層を泳いでいるとチクチクします。 八重山周辺海域では6〜12日の夜間にサンゴの産卵があった模様。 他のプランクトン・クラゲ類も来月辺りまで海表面を漂います。気を付けましょう。 |
| 10月30日 石垣島の東シナ海側においてカツオノエボシが漂流。 毎年、この時期の北よりの風(ミーニシ)に乗って、東シナ海側海岸に流れ着くのが見掛けられる。 また、八重山周辺海域では7月頃から一時期的に希に見掛けられることがある。 10月26日 白保、米原礁池部海水温26.5〜27℃ この時期波打ち際に群がるコバンアジが少なく、カスミ・カイワリ類が多い。 サンゴの白化状況は2〜3%にまで回復。 9月30日 米原礁池部海水温29℃(-2m)。 白化現象によるダメージは少なく、この時点での白化はミドリイシ類10%未満。 9月16日 白保礁池部海水温31℃(-2m)。白保礁池では白化に耐性のあるサンゴが多いので、白化現象は目立 たないだけなのだろうか。一部ミドリイシとイソギンチャク、アザミサンゴなどの白化現象が見られる。 9月13日 東シナ海側米原周辺海域でのサンゴ礁域では14号での物理的影響はほとんどなかった。礁池30.1℃ 海水温が平均1〜2℃下がりサンゴの白化現象がほぼ90%治まった。 9月11日 台風14号襲来八重山では強い西よりの風が吹き、大潮と重なった。 9月09日 天候と台風の影響で、海水温が若干下がり、サンゴの白化現象が回復傾向。out30.3℃ 9月05日 太平洋側小潮満潮時、礁外縁部(out)サンゴ生息部における海水温31.5℃〜30.5℃ 8月30日 台風13号石垣島の南海上380kmを通過。太平洋側が波8m以上の大時化。 8月09日 礁池部-2m海水温30.7℃〜31.8℃. 計測場所波打ち際で上げ潮時38℃以上の表面水温。 (気温33℃) 海水面-0.5mでは35℃前後まで上昇。 太平洋側、真栄里礁池で10日前まではそれ程目立っていなかった白化現象が一気に 進んでいる。このまま海水温が上昇したままではかなり危険かも。 7月29日 周辺海域の海水温がかなり高い。礁縁部や礁池部でサンゴの白化現象が目立ち始めてきた。 海のためにも台風が接近して欲しいものだ。 (台風が接近し、海が荒れると海水が撹乱され、海底の冷たい海水が表層に上がってくる) 7月15日 代表が米原沖でカツオノエボシの群れを確認し、足を刺される。 膝下を1周巻かれた。刺された時はチクチクという程度で痛みはそれ程なかったが、数時間後に 痛みとかゆみに襲われた。刺された時の痛みはハブクラゲの方が数倍痛かった。 6月15日 最近までの海水温の上昇は鈍いが、礁原部のサンゴはかなり白化現象を起こしている。 5月12日 石西礁湖でサンゴの放性放卵(産卵)が確認される。 4月29日 春の海浜清掃(八島町東)&集会 4月 1日 礁池海水温26.2℃。曇り一時晴れ、気温26℃、大潮干潮時 海水温が例年より高く、海草類の生育に異常(生命サイクルが早い)が感じられる。 サンゴの大量白化現象が今年も起きるかも。 3月16日 礁池海水温24.6℃。晴れ時々曇り、気温23℃、大潮干潮時 2月28日 カヤマ島沖でザトウクジラ目撃情報(八重山観光フェリーほか) |
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| 礁縁部の長時間潮だまり状態になっている場所で、マイクロアトール(約1m)を形成する生きているハマサンゴ その同位置で海水温を測定。 写真左側、茶色の正常なハマサンゴの位置での海水温は38.2℃ 写真右側、白化をおこし始めているハマサンゴの位置での海水温は38.5℃ (これ以外で40℃を越す海水温になっている場所においても、ハマサンゴは白化または白化をおこすことなく 生存するのを確認) 枝や薄板状のサンゴはこの時点(観測時)で、31.5℃以上になる海水温の場所でほとんどが白化していた。 非造礁性サンゴ=生育の早いサンゴ=オニヒトデが好むサンゴ)は、環境の変化に影響を受けやすいようだ。 |
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○2002年
12月31日 海水温が急激に低下傾向に。
11月21日 石垣離島桟橋に係留してある海上保安庁の船の下にツバメウオの幼魚が2匹きています。
11月17日 今シーズンも慶良間諸島周辺にザトウクジラが繁殖と子育てに来ているようです。
おまけに!マッコウクジラまでが初めてやってきたとのこと(現在3〜4頭)。
11月13日 ここのところ米原の波打ち際にオニカマス(約35cm)が数匹見掛けられます。
まだ若い個体で、周囲の環境変化により擬態(体色の変化)するのが見られます。
毎年10〜11月は波打ち際に数種のアジ類の若魚も多く見掛けられます。
近年のサンゴの白化やサンゴの減少の影響でか、昨年と今年はアオリイカの群が極端に少なくなっているようです。
近年、見掛けられるハタやブダイ類の種類がかなり減ってきている。他の種についても同じ事がおきているようす。
11月 3日 台風後、東シナ海側の礁池の多くに波の影響が大きく、かなり変わっているようです。
それまで礁池内の環境の悪化(泥や赤土の堆積、さんごの白化や藻類の繁茂)が見掛けられていたので
浄化されたことにもなります。今も健康な海ならば、また来春から活発なサンゴの生育が期待出来ることでしょう。
10月中旬、礁外縁部-17m海水温27.3℃。
10月初旬、礁池部海水温29.3℃。
9月 20日、新たに起こっていた礁外縁部のみに見られた白化現象の終焉。
白化部に藻類が付着し、新たな白化現象は確認されず、褐虫藻が戻ってきている。
9月 中旬、礁外縁部のみサンゴの約20-30%に新たな白化現象が見掛けられる。礁外縁29.0℃
9月 10日、台風16号の通過で東シナ海側(西に面す海域)礁嶺部のエダミドリイシがまるでバリカンで
刈ったように折れている。透明度がなかなか回復しない。礁池部の塊状サンゴ等が転がされている。
礁池内は、昨年11月(台風21号)時より更に激しく撹乱され、無影響の場所がかなり少ない。
台風通過後、今回も礁外縁部海水温が0.9℃低下。
礁湖部は波浪でかなり撹乱されほとんどのサンゴにダメージあり。コモンシコロサンゴが更なる生育拡大。
8月 東シナ海側のミドリイシなど成長の早いサンゴの急速な生育が見られる。
7月 東シナ海側礁池内部において海水温の上昇と汚濁沈殿によると思われる塊状サンゴ等に白化現象
が見掛けられるようになっていたが、台風6号の通過で回復に向かって行くものと思われる。
6月 石垣島米原礁池部及び礁外縁部において、凄まじい勢いで主にミドリイシ類のサンゴが成長、回復
が見られる。(海水温は平年値からやや高めに)
5月 サンゴの回復状況は芳しくないが、アオリイカの産卵状況、グルクンの生息状況、多種の魚類等から
考察すると、これから次第に回復して来るものと考えられる。
サンゴは例年通りに産卵しているようだが、一斉産卵ではないとのこと。
4月 旧暦の3月3日(サニツ)頃は天気が良く、気温がグングン上昇。’98年の大規模白化現象時に似て
いるが、海水温の上昇はそれほどでもない。
3月17日 石垣島で海開きが行われた朝、名蔵湾の沖でミナミバンドウイルカ他の群れが見掛けられました。
1月 6日、米原礁池内実測海水温21.5℃。八重山周辺海域は例年より海水温が下がっている模様。
2001年末より急激に海水温が低下し、魚の活性、干出するサンゴの一部に白化が認められる。
3月頃までは海水温が低下し続けるので、このままでは20℃を下回りそうな勢い。
※場所を記入していないものは、石垣島米原(中部東シナ海側)
○2001年
(2001年も沖縄でサンゴに白化現象が起きていました)
2001年 4月 海草・海藻類の繁茂状況、気温・海水温等により今年度も白化が起きることを予測。
2001年 7月 奄美周辺でオニヒトデの大量発生。7月末にサンゴの白化が認められる(沖縄本島も)
2001年 7月 徐々に石垣島周辺においてもサンゴの白化現象が確認され始める。
2001年 8月 '98年までは進行していないが、白化が顕著になる。
2001年 9月 台風の影響で数回の集中豪雨。その度に大量の赤土流出。
台風16号の影響で海が荒れ、海水の攪乱が起き、18日夕方、礁池内の海水温が30.5℃。
2001年10月 10/7米原沖で白化現象の終息へ向かっていることを確認
(礁池部満潮時海水温28.5℃前後に低下)
10/21米原沖礁池部においてサンゴの白化現象99.9%が終焉
(ほとんどが回復、海水温27.2℃)
台風21号により礁池内が数年ぶりに大きく撹乱された。
2001年11月の現状
| 2001年10月に襲来した台風21号のあと (11/3撮影) ○写真上左:ひっくり返った大きさ約1.2mのハマサンゴ。 ○写真上右:5m以上あったと思われるハマサンゴのマイ クロアトールがパカッと2つに割れていた。 波による影響が強かった場所ではかなりのダメージ。 (環境汚染などの悪化とは違い、自然更新でありサンゴは 生き残り再生する(新しくサンゴの生育できる場所ができ 上がる)。また、その周囲も海底がバラスに覆われ強い波 による撹乱のあとが伺われる。 ○写真下左:30m程離れた場所では影響をほとんど受け ず、健全なサンゴ礁景観が見られる。 |
11月 米原礁池11/2海水温26.5℃、11/4海水温27.4℃。
10月末、エダミドリイシの先端部約5mmのサンゴ虫が死亡していた生後2〜3年のサンゴ
個体が5日後、その個体のすべてのサンゴ虫が死亡していた。
9月頃からは白化現象を起こしたサンゴの褐虫藻が少しずつ戻ってきている。
'今年の白化現象の特徴は、白化した大部分ののサンゴがその後死亡し藻類が付着した’98年度と違い、白化現象後ほとんどのサンゴが今のところ回復傾向または回復している。
白化進行、回復状況の観察結果、サンゴの裏側や北に面した側、エダサンゴは垂直になる枝の回復が早い(褐虫藻が戻る)、または白化しにくいようだった。
そのことから、褐虫藻がサンゴから逃げ出すのは、海水温の影響よりも主に太陽光(紫外線)による影響の方が強いのではないかと推測される。本年は’98年同様紫外線量が例年より多く降り注いでいたものと予測される。
従って、海水温の計測同様に、紫外線量の計測、予測も必要であろう。
また、白化現象進行時の観察結果、’98年以降に生まれ、生育したと思われる個体群が顕著に、または、先行して白化が進んでいることが認められた。
2001年 沖縄 石垣島の海水温変動 (1月〜7月)
| 月日 | 時間 | 場 所 | 礁池部水深 | 海水温 | 礁外縁水深 | 海水温 | 平年水温 | 潮 | 天 候 | 気温 | 最高平均 |
| m | ℃ | m | ℃ | 月別℃ | ℃ | 気温℃ | |||||
| 01/02 | 14:00 | 米原 | 1.0 | 24.0 | 小潮.満潮 | 晴れ時々曇 | 23.0 | ||||
| 01/20 | 15:10 | 米原 | 1.5 | 24.0 | 23.3 | 中潮.満ち | 快晴 | 25.0 | |||
| 03/03 | 15:00 | 米原 | 1.3 | 24.3 | 23.0 | 小潮.引き | 晴れ | 23.0 | |||
| 03/10 | 15:30 | 米原 | 0.3 | 24.7 | 大潮.満ち | 晴れ後曇り | 23.0 | ||||
| 03/20 | 15:00 | 米原 | 1.0 | 25.2 | 23.8 | 中潮.満潮 | 曇り | 25.0 | |||
| 03/22 | 16:30 | 米原 | 1.0 | 25.0 | 23.9 | 中潮.満潮 | 晴れ時々曇り | 24.0 | |||
| 05/03 | 15:00 | 米原 | 0.5 | 25.5 | 3.0 | 25.3 | 26.0 | 中潮.満ち | 曇り | 28.0 | |
| 05/06 | 11:00 | 米原W | 10.0 | 25.5 | 大潮 | 曇時々晴れ | 29.0 | ||||
| 05/10 | 16:00 | 米原 | 0.5 | 25.6 | 26.2 | 大潮.干潮 | 曇り一時雨 | 27.0 | |||
| 05/24 | 15:30 | 米原 | 0.5 | 30.5 | 7.0 | 27.5 | 大潮.干潮 | 晴れ | 29.0 | ||
| 06/03 | 16:00 | 米原 | 1.0 | 30.1 | 小潮.満潮 | 曇り時々晴れ | 29.0 | ||||
| 06/09 | 15:00 | 米原 | 0.3 | 31.0 | 3.0 | 28.0 | 中潮.引き | 晴れ時々曇り | 31.0 | ||
| 06/21 | 15:30 | 米原 | 0.2 | 32.9 | 5.0 | 29.3 | 26.3 | 大潮.満ち | 晴れ時々曇り | 32.0 | |
| 06/28 | 15:00 | 米原 | 1.0 | 31.7 | 小潮.満潮 | 晴れ | 32.0 | ||||
| 07/27 | 14:00 | 米原 | 0.5 | 31.4 | 29.1 | 小潮.満潮 | 晴れ時々曇り | 32.0 |
| 2000年 石垣島周辺海況 デ ー タ | ||||||||||
| 年月日 | 時間 | 場 所 | 礁池部水深 | 海水温 | 礁外縁水深 | 海水温 | 平年水温 | 潮 | 天 候 | 気温 |
| m | ℃ | m | ℃ | 月別 ℃ | ℃ | |||||
| 00/01/06 | 14:00 | 黒島南 | 10.0 | 24.8 | 大潮.干潮 | 曇り時々晴れ | 22.0 | |||
| 00/01/22 | 02:00 | 大浜 | 0.1 | 23.0 | 23.3 | 大潮.干潮 | 晴れ | 19.0 | ||
| 00/02/14 | 12:00 | 米原 | 5.0 | 23.3 | 22.8 | |||||
| 00/03/03 | 13:30 | 米原 | 0.3 | 24.5 | 23.5 | 中潮.干潮 | 晴れ時々曇り | 23.0 | ||
| 00/03/25 | 16:00 | 米原 | 0.3 | 23.5 | 20.0 | 22.7 | 23.9 | 中潮.干潮 | 曇り時々晴れ | 22.0 |
| 00/04/20 | 15:00 | 米原 | 0.3 | 27.5 | 4.0 | 24.0 | 24.7 | 大潮.干潮 | 晴れ時々曇り | 26.5 |
| 00/05/01 | 16:45 | 米原 | 0.5 | 25.6 | 中潮.満潮 | 曇り時々晴れ | 25.0 | |||
| 00/05/04 | 17:00 | 米原 | 0.3 | 28.7 | 26.1 | 大潮.満ち | 晴れ | 27.0 | ||
| 00/05/28 | 17:00 | 米原 | 0.3 | 29.1 | 7.0 | 27.5 | 小潮.満潮 | 曇り一時雨 | 29.0 | |
| 00/06/03 | 14:00 | 米原 | 0.3 | 31.4 | 20.0 | 28.7 | 大潮.最干 | 晴れ時々曇り | 31.0 | |
| 00/06/07 | 11:00 | 米原 | 0.3 | 31.2 | 8.7 | 28.8 | 中潮.満潮 | 晴れ時々曇り | 32.0 | |
| 00/06/08 | 16:00 | 米原 | 0.3 | 30.2 | 6.0 | 28.8 | 小潮.干潮 | 曇り時々晴れ | 31.0 | |
| 00/06/18 | 14:00 | 米原 | 0.3 | 30.2 | 7.0 | 27.6 | 26.3 | 大潮.干潮 | 曇り時々晴れ | 30.0 |
| 00/06/20 | 14:30 | 伊野田 | 0.3 | 30.0 | 中潮.干潮 | 曇時々晴れ | 29.5 | |||
| 00/06/27 | 15:00 | 米原 | 7.0 | 29.5 | 中潮.満ち | 晴れ時々曇 | 31.5 | |||
| 00/07/10 | 15:00 | 米原 | 0.3 | 31.0 | 6.0 | 28.8 | 小潮. | 曇時々晴れ | 32.0 | |
| 00/07/15 | 16:30 | 米原 | 0.3 | 31.0 | 23.0 | 29.3 | 28.6 | 中潮.満ち | 曇時々晴れ | 31.0 |
| 00/07/22 | 17:00 | 星砂(西表) | 7.0 | 29.8 | 中潮.干潮 | 晴れ時々曇 | 32.0 | |||
| 00/07/23 | 10:45 | 仲の神島 | 10.0 | 29.6 | 28.2 | 29.1 | 小潮.満潮 | 晴れ時々曇 | 31.0 | |
| 00/08/18 | 11:00 | 竹富南 | 7.0 | 28.8 | 29.5 | 中潮.引き | 晴れ | 30.0 | ||
| 00/08/20 | 14:00 | 石崎 | 10.2 | 28.6 | 中潮.引き | 晴れ時々曇 | 32.0 | |||
| 00/09/16 | 17:00 | 宮古.砂山 | 2.0 | 28.0 | 30.0 | |||||
| 00/09/21 | 14:00 | 米原 | 1.0 | 27.7 | 小潮.満潮 | 雷雨 | 30.0 | |||
| 00/09/24 | 16:00 | 米原 | 1.0 | 30.3 | 中潮.満潮 | 晴れ | 29.0 | |||
| 00/09/29 | 16:40 | 米原 | 1.1 | 28.0 | ||||||
| 00/10/04 | 12:00 | 米原 | 1.5 | 28.0 | 小潮.満潮 | 曇 | 29.0 | |||
| 00/10/05 | 11:30 | 竹富南 | 10.0 | 27.5 | 小潮.満ち | 晴れ | 29.0 | |||
| 00/10/08 | 15:30 | 米原 | 21.8 | 27.8 | 中潮.満ち | 曇時々晴れ | 30.0 | |||
| 00/10/19 | 16:00 | 米原 | 1.0 | 27.7 | 26.8 | 中潮.引き | 晴れ時々曇 | 29.8 | ||
| 00/11/19 | 15:00 | 米原 | 1.0 | 25.2 | 24.8 | 小潮.満潮 | 曇 | 27.0 | ||
| 00/11/25 | 15:30 | 米原 | 19.3 | 24.5 | 大潮.満ち | 晴れ時々曇 | 26.0 | |||
| 00/05/04 | 伊野田キャンプ場で昼過ぎにシワハイルカが発見され、夕方漁港から解放。 | |||||||||
| 00/05/16 | 八重山でサンゴの産卵確認。 | |||||||||
○礁池(リーフ内)での海水温は、天候、潮の干満、気温等により、変動します。
○海水温はその場所での平均、または特異ではないと思われる場所での測定。
○気温は測定日の最高気温。