八重山周辺海域の海水温変動と考察


以下の内容を掲載しています。

○ 各年の八重山近海状況

○ 2001年以降の海況等

○ 2000年の年間に渡る礁池、及び礁外縁部の実測海水温

○ 1998年8/22日から8/23日に計測した潮の干満による礁池、礁外縁部の海水温変動

○ 1998年(主に海水温上昇による白化現象が見られた年)の海水温変動

  海水温測定共通データ:主な測定地:沖縄県石垣島米原周辺海域において実測
                  測定温度: 数カ所の平均、または特異ではないと思われる場所で計測
                  年間を通し同計測機器を使用

  ※ 海水温について・・・( )内に水深表記のないものは、表層〜-3mまでの海水温


     サンゴ礁域断面図

     ※現在の沖縄のサンゴ礁形態はその規模からすると"準堡礁"と呼ばれる成長途中のものと見なされていますが、
      ここでは、人間や魚類生活型から、あえて堡礁タイプとしてしています。


最近の海・環境 情報(主に八重山海域)

○2008年

大型のカモメが見あたらない。カワウ・ユリカモメの数が少ない。

・12月初旬から黄砂飛来が少ない。
 (冬型の気圧配置になりにくく、この時期にしては比較的天候が良く気温も高め)

・1月、鳩間島南、石垣島石崎沖にオニヒトデが多く発生しているらしい。
 (オニヒトデは、サンゴのダメージ(白化、環境汚染)を察知し、動き出したようだ)
 (また、温暖化の影響で海面上昇が進行しつつあるとすれば、サンゴ礁に生息する生物は、本来のライフサイクルより
 そのサイクルを早めだしてくる頃)

・1-2月、連日曇り時々雨。太陽・月が全く見えない。

・例年の冬同様に連日、分厚い鉛色の雲が覆い、暗く雨がシトシトと降り続く。(1月、晴れた日は初旬の3日だけ)

・1月下旬、たった1日だけ雨の中ヤコウボクがいっせいに咲く。

2月に入り、早くもクロツラヘラサギ、ユリカモメ、カワウの一部しか見掛けない。

・アオサ、モズクの生育がかなり悪いらしい。(日照不足によるものだと推測されているが..)

・長引く日照不足や雨の影響でか、海水表面温度が例年より下がりはじめる。

・2月中旬、車が真っ黒に汚れてきた(アジア大陸からの煤煙の影響)。

・5月中旬、野ネズミ・ゴキブリ等の駆除のため、農薬・除草剤がまかれる。

・5月17〜19日20:00前後に東シナ海側のサンゴ(ミドリイシ)の産卵、23日21:00太平洋側でサンゴの産卵
 .海水温26-26.5℃(近海台風通過により一時低下)

・5/22日沖縄地方観測史上もっとも遅い梅雨入りに。

・例年より鳥類、コウモリの個体数がかなり少ない(カラスをのぞく)。

・6/7日早朝、石垣島で集中豪雨。大量の土砂・赤土が流出。陸からの見た目では8日午後までには
 沖に流れたり堆積し、平常通りに戻る。

・6月末東シナ海側リーフ外縁部のトゲサンゴに、サンゴの白化前兆が見られる。(死滅し、黒紫のバクテリアに覆われる)
 7月初め太平洋側礁縁部でもポツリポツリとバクテリア増加の兆し。表層29.5℃
 石垣島大浜、10cm前後のオニヒトデが礁縁部で見掛けられるが、その周囲にはサンゴ食痕跡が見あたらない。
 オニヒトデが普段パイロットしかいない場所でも確実に増えてきているようだ。

・7月中旬、海水温上昇によりサンゴの大規模白化現象が目前だった八重山に17-18日台風7号接近。撹乱され海水温低下し、
 免れるが、海水温高めで9月末まで危険な状況。
・真栄里・大浜礁池部のサンゴが96%以上死滅。昨年の白化と大雨による影響と思われる
・7月始めから八重山近海で高海水温になっていたが、中旬・下旬に台風が接近。一時期的に海水温が低下し危機脱出。
 まだしばらくは危険な状態が続く。
・7/31日、台風8号が接近後で東シナ海沖側海水温28-29℃
 イワシ、イカ類は多いが、その他の魚が少ない。
2008年7月、大浜・真栄里礁池のサンゴ95%以上が死滅
'07年7月、石垣島周辺海域の潮が引いた時に干出するほどの浅い礁池・礁縁部のサンゴが白化し始め、8月にはその場所の
ほとんどのサンゴが白化現象を示した。(水深10m程までの一部サンゴも白化)
同時にオニヒトデが、生息しそうな場所において普段は1匹/100mX5mだったところに2〜3匹に増加。
(真栄里礁池、大浜礁池・礁縁部、白保礁池、米原礁池・礁縁部ともに)

サンゴの死滅原因は’07年の高海水温と大雨による陸からのインパクトによる病気と白化現象と考えられる。
サンゴ礁の成長過程で異常ではないと考えられるが、陸からのインパクト(有機物やサンゴの発生・成長を阻害する物質が流入し続けた場合、
伊原間・星野礁池部と同じようにサンゴが復活できない可能性も考えられる。
 

'06年11月の石垣島大浜礁池部

         '06年11月の石垣島大浜礁池部
'07年7月初旬までは種類も数も多く、スズメダイや様々な幼魚が見られ、健康で美しいサンゴが見られた。

'08年7月の石垣島大浜礁池部

        '08年7月の石垣島大浜礁池部
'08年7月久しぶりに泳いでみると見た目95%のサンゴが死滅。魚の数も少ない。一部のハマサンゴでさえ死滅しているのが見られた。
しかし、一部で環境悪化にも耐えうるサンゴたちが生き延び、また新しく着床して成長しようとしている。

○2007年

○'07年白化現象が起き始めた石垣島米原周辺海域でのサンゴ景観

7月に台風2個が接近し、かろうじて白化を免れた('07.8)

礁外縁部水深5m程の健康なサンゴ('07.8)

礁外縁部でも一部が白化し始めている('07.8)

礁縁部の枝状サンゴのほぼすべてが白化('07.8)

リーフ外水深10m程のサンゴも白化

完全白化したミドリイシに病気も見られる('07.9))
・冬期、八重山に渡ってくる鵜、カモメ、ウミネコの数が少なく、日本が暖冬気味だった。
・初期、海水温低下の度合いが鈍く、夏期サンゴの白化が懸念されたが、春先の海水温上昇具合も鈍化。春期は例年よりやや低くなっている模様。
 '07年冬期は、海水温低下が鈍く、気温が激しく低下した日もなかったので、白化を起こしているサンゴが少ない。

・石垣j島中北部東シナ海側で5月5日、6日にサンゴが産卵開始。表層海水温24-25℃
 旧暦で20日近くになってからの産卵。前後に降雨あり。次の満月が6/1日ぐらいとなるので待てないサンゴが先に産卵した?模様。
 6日、午後9時から10時半にかけ、少なくとも2種のサンゴが放精放卵した。この時間から夜半過ぎまで生臭い匂いが強烈に感じられた(米原・冨野)
 太平洋側で5/8日21時30分、微かにサンゴ産卵時独特の匂いが漂う。(一部少数のサンゴが産卵したようだ)

・5月31日21時、6月1日21時半、6月15日21時半頃(すべて南または南東、南西の風)に石垣島大浜・真栄里周辺でサンゴの産卵時の臭いが立ちこめる。

・6月14日(大潮、14:00)、米原礁縁部表面海水温28.2℃

・この年は、あまりにもサンゴの産卵(放精放卵)活動が活発すぎる。いったいこの後何が起きるのか?!

・6月、真栄里・大浜では礁池内で例年よりオニヒトデ個体発見数がやや多い。サンゴ食痕跡は普段どおりで少ない。
 米原(東シナ海側)では礁縁部-5m以深部に食痕跡が例年より多く、個体は見えない。
・東シナ海側礁縁部にはオニヒトデの天敵となる生物がいるためか日中見掛けられない。
 太平洋側礁池内では天敵がいないためか、日中でも簡単に見つかる。(物で少し触れると岩陰に隠れる)
 毒を持つトゲで被われているということは、外敵や天敵となる者の種類か数が多かったはずなのだが。。

・7/1日(大潮、14:00)、米原礁外縁部水深3m
29.5℃
 前日サンゴの産卵があったようで、礁池から外洋に流れ出す海水のみ産卵臭。また、礁池内で泡(スリット)の確認
・米原Wリーフの干潮時干出部のサンゴのほとんどが白化状態。
表面海水温30℃オーバー
 東シナ海側、大潮干潮時に干出するサンゴの大部分が危険な状況になっている。
・7/12日台風4号接近。沖縄本島に多大な被害。
 台風通過後、周辺海域の海水温が2-3℃下がる。
・7/20日には平年海水温に戻り、22日には東シナ海側で礁外縁部で32℃(小潮満潮時)と急激な海水温上昇。
 米原礁原部および礁外縁、礁池のサンゴはなぜか例年より白化が少ない。(一部の若いミドリイシ類の白化が見られる)
 しかし、このままの気候が続くと、これから急激に大規模白化現象に進むと思われる。
・7/24日、いっきに米原礁原部および礁池内の潮通しのよい場所でも
20〜30%のサンゴが白化しはじめている。
 礁外縁部は、トゲサンゴの白化現象がはじまり、サンゴが全体的に白く感じる。
 すでに海水温は
31.5-32℃。浜際では33-34℃にまで達している。
・7月末、石垣島および八重山諸島近海の海水温が異常な上昇率。
 沖縄本島にとどまらず、本州近海まで一気に海水温の上昇。八重山近海だけでは済みそうもない状況。
 すでにサンゴや海藻が耐えれると思われる32℃を超そうとしている。’98年よりも
危機的な状況と言えるだろう。
・7/31日、米原礁池部のサンゴは場所により20〜100%のサンゴが白化。浜近辺のサンゴは100%白化している。
 礁縁部大潮干潮時干出するサンゴはほとんどが白化(例年起きるものとそれほど変わらない)
 礁外縁部のサンゴは、トゲサンゴが水深15m程までのすべてが白化。それ以外のサンゴも白化し始めている。
 また、'98年同様、海は緑色に濁り無気味な静けさ。魚や甲殻類などの行動も鈍っているようだ。
 (個人的な意見として、温暖化やそれに伴う海面上昇、環境の悪化に対応するためサンゴがライフサイクルを
  早めているとも読みとれる)
・8/2日 米原礁縁部海面水温31.5℃。礁斜面のサンゴの白化の進行は認められない。むしろ部分的には回復している。
 米原のウミガメのネストから第1弾の稚ガメが海へ。
・8/5日 名蔵湾、フサキ周辺でハブクラゲが大量に発生しているとの情報あり。
・8/6-9日まで、台風6号、7号連続接近し、一時的に海水温は2-4℃低下(予測)。
 さらに8/14日まで強風波浪、悪天候が続き、一気に気温、海水温が平年以下に下がった。海水温29.5℃(satellite)。
・8/15日、約10日ぶりに晴れ。大浜礁外縁海水温29.7℃(実測)。
 サンゴの白化が治まっているものと思っていたが、大浜の礁原部では、現状維持またはヒドくなっている。
・8/15日、20時過ぎに大浜でサンゴの産卵臭。



7月30日、石垣島大浜サンゴ礁礁縁部 
大潮、干潮時。干出・潮通しのよくない浅瀬のミドリイシ類は
ほとんど白化している。
臭い始めていることから、サンゴ虫が死滅し始めているものと
思われる。
東シナ海側では、さらに顕著に進行しているものと思われる。
8月15日、石垣島大浜のサンゴ礁礁縁部 29.7℃
上記と同場所だが、潮位が高いため同じ位置から撮れなかった。
サンゴの白化は維持状態で治まっていない。
8月19日、石垣島米原サンゴ礁礁縁部 28-29℃
台風8号通過後一時的に海水温が低下。
先月末頃から続く異常なまでの透明度悪化が気に掛かる。
画像クリックでムービー再生(WMV
size:440kB)
 
1998年の大規模(世界的)なサンゴ白化現象が起きた時、数人の島のオジイにこれまでのサンゴの白化について聞いてみた。
「こんなのは見たことがない」「かなり以前にも白くなったことがあったがこんなに酷くはなかった」という話しだった。
しかし、’98年以降ちょくちょく各地のサンゴ礁域で顕著なサンゴの白化現象が見られるようになっている。
果たして高海水温だけの影響なのだろうか?
近年、サンゴの病気についても徐々に分かりつつある。大昔から生きてきたサンゴにも人間と同じように免疫抵抗力を低下させる要因が増え、それらが影響しているのだろう。
 
・今年は春からやけにアサドスズメダイが多い。
・8/29日、東シナ海側米原、礁原部など過酷な環境で生息していたサンゴの多くはが死滅。
 このところの海水温低下(28-29℃)により、礁外縁部のサンゴは褐虫藻が戻りはじめている。
 しかし、また急激に海水温が上がろうとしているので、予断は許されない状況。
 サバ、サバヒ、カスミアジ、グルクンが見掛けられる。

・9月中旬、太平洋側大浜周辺海域では、-2m以深のサンゴダメージはかなり少ない。
 -2mより浅い海域のミドリイシ類等はほとんどが白化か、白化後死んでいる。
 透明度は普段と同じ(東シナ海側のように緑っぽく感じない)。海水温は29.5-28.5℃。
 様々なサンゴに、サンゴ1群体に白化などしていない正常な部分、白化した部分、白化後死んでいる部分が
 混存しているものが目につく。


・9月下旬、18日台風12号通過以前から、白化は徐々に収束状況に。
 7月白化が始まった頃予測していたものよりは、白化が進行・拡大せずに収束した。
 数度の台風と高海水温塊の移動により8月から海水温が低下。
 アオリイカが多く、オニヒトデは見掛けられない。

 ハマサンゴなどの塊状サンゴやアオサンゴなど白化しにくいと思われるサンゴが今年7-8月白化していた。
 陸では、大量の除草剤とともに、野ネズミが大量に発生したため島全体で一斉な駆除剤を使用した年でもある。
 
・10月下旬、サンゴ白化現象は収束に。石垣島近海多くの場所では、礁池部50-95%のサンゴが白化したあと死滅。
 礁縁部、礁斜面では10-50%が白化後死滅。
 ハマサンゴ等の塊状サンゴは、一部を除き白化から回復している。
 シャコ貝は回復しているが、イソギンチャクの多くが白化からの回復が遅れている。

○2006年

1月や2月でも珍しくカツオノエボシが出現している。
冬期、サンゴ(ミドリイシ)の干出した部分が白化減少を起こしているのが目立つ。
東シナ海側米原礁外縁部で珍しくオニヒトデの食痕跡が見られる。サンゴの生育限界になりつつあるのかも知れない。
4月 東シナ海側米原でグルクンの小さな群れ(50-100)が見掛けられるようになった。
5月10日夜、12日20:45に石垣島米原でサンゴの産卵確認。礁外縁部海水温26.3℃。
5月17日am4:00大浜でサンゴの卵の生臭い臭いが漂う。東シナ海側礁外縁部27.3℃(-20m)

○2005年

3月中旬 サンゴの生育がやはり良すぎる。この時期の昼間もポリプを出すエダミドリイシが見掛けられる。
      ただ単に海水温が高かったためという考え方、以降の高海水温にサンゴが備えたものという考え方もできる。
      
2月上旬 例年より海水温が高いもよう。
      礁内外ともに、例年の冬季よりもサンゴの生育がすこぶる良好。

      

○2004年

1月中旬 海水温は23〜22.5℃、例年より海水温の下がりぐあいが鈍かったためか、海草類の繁茂状況も幾分
       遅れがち。
       2003年は自然の移り変わりが例年より1ヶ月ほど早かったが、2004年は例年通り悪天候が続いてい
       るせいもあり、平年並みとなるだろう。
3月中旬 礁外縁海水温23.6〜23.9℃
4月中旬
 礁外縁海水温23.8〜24.5℃
5月初旬 東シナ海側礁外縁海水温24.9〜26.0℃、久しぶりにグルクンの小さな群れを見掛けた。
       
6日深夜、大浜でサンゴ産卵の独特の臭いがした。
       強い東風だったので宮良・白保方面でミドリイシ類の産卵があった様子。

5月中旬 東シナ海側礁外縁海水温26.5〜27.5℃
       東シナ海側に大量のサンゴ幼生(プラヌラ)が表層を漂う。
        少量の毒を持つようで、礁外縁部表層を泳いでいるとチクチクします。
       八重山周辺海域では6〜12日の夜間にサンゴの産卵があった模様。
       他のプランクトン・クラゲ類も来月辺りまで海表面を漂います。気を付けましょう。 
     

○2003年

10月30日 石垣島の東シナ海側においてカツオノエボシが漂流。
       毎年、この時期の北よりの風(ミーニシ)に乗って、東シナ海側海岸に流れ着くのが見掛けられる。
       また、八重山周辺海域では7月頃から一時期的に希に見掛けられることがある。

10月26日 白保、米原礁池部海水温26.5〜27℃
       この時期波打ち際に群がるコバンアジが少なく、カスミ・カイワリ類が多い。
       サンゴの白化状況は2〜3%にまで回復。
9月30日 米原礁池部海水温29℃(-2m)。
       白化現象によるダメージは少なく、この時点での白化はミドリイシ類10%未満。
9月16日 白保礁池部海水温31℃(-2m)。白保礁池では白化に耐性のあるサンゴが多いので、白化現象は目立
       たないだけなのだろうか。一部ミドリイシとイソギンチャク、アザミサンゴなどの白化現象が見られる。
9月13日 東シナ海側米原周辺海域でのサンゴ礁域では14号での物理的影響はほとんどなかった。礁池30.1℃
       海水温が平均1〜2℃下がりサンゴの白化現象がほぼ90%治まった。
9月11日 台風14号襲来八重山では強い西よりの風が吹き、大潮と重なった。
9月09日 天候と台風の影響で、海水温が若干下がり、サンゴの白化現象が回復傾向。out30.3℃
9月05日 太平洋側小潮満潮時、礁外縁部(out)サンゴ生息部における海水温31.5℃〜30.5℃
8月30日 台風13号石垣島の南海上380kmを通過。太平洋側が波8m以上の大時化。
8月09日 礁池部-2m海水温30.7℃〜31.8℃. 計測場所波打ち際で上げ潮時38℃以上の表面水温。
       (気温33℃) 海水面-0.5mでは35℃前後まで上昇。
       太平洋側、真栄里礁池で10日前まではそれ程目立っていなかった白化現象が一気に
       進んでいる。このまま海水温が上昇したままではかなり危険かも。

7月29日 周辺海域の海水温がかなり高い。礁縁部や礁池部でサンゴの白化現象が目立ち始めてきた。
      海のためにも台風が接近して欲しいものだ。
      (台風が接近し、海が荒れると海水が撹乱され、海底の冷たい海水が表層に上がってくる)
7月15日 代表が米原沖でカツオノエボシの群れを確認し、足を刺される。
      膝下を1周巻かれた。刺された時はチクチクという程度で痛みはそれ程なかったが、数時間後に
      痛みとかゆみに襲われた。刺された時の痛みはハブクラゲの方が数倍痛かった。
6月15日 最近までの海水温の上昇は鈍いが、礁原部のサンゴはかなり白化現象を起こしている。
5月12日 石西礁湖でサンゴの放性放卵(産卵)が確認される。
4月29日 春の海浜清掃(八島町東)&集会
4月 1日 礁池海水温26.2℃。曇り一時晴れ、気温26℃、大潮干潮時
      海水温が例年より高く、海草類の生育に異常(生命サイクルが早い)が感じられる。
      サンゴの大量白化現象が今年も起きるかも。

3月16日 礁池海水温24.6℃。晴れ時々曇り、気温23℃、大潮干潮時
2月28日 カヤマ島沖でザトウクジラ目撃情報(八重山観光フェリーほか)

 

2003年8月21日13:15大潮干潮時に撮影
 
礁縁部の長時間潮だまり状態になっている場所で、マイクロアトール(約1m)を形成する生きているハマサンゴ
その同位置で海水温を測定。
写真左側、茶色の正常なハマサンゴの位置での海水温は38.2℃
写真右側、白化をおこし始めているハマサンゴの位置での海水温は38.5℃
 (これ以外で40℃を越す海水温になっている場所においても、ハマサンゴは白化または白化をおこすことなく
 生存するのを確認)
枝や薄板状のサンゴはこの時点(観測時)で、31.5℃以上になる海水温の場所でほとんどが白化していた。
非造礁性サンゴ=生育の早いサンゴ=オニヒトデが好むサンゴ)は、環境の変化に影響を受けやすいようだ。


○2002年

12月31日 海水温が急激に低下傾向に。
11月21日 石垣離島桟橋に係留してある海上保安庁の船の下にツバメウオの幼魚が2匹きています。
11月17日 今シーズンも慶良間諸島周辺にザトウクジラが繁殖と子育てに来ているようです。
       おまけに!マッコウクジラまでが初めてやってきたとのこと(現在3〜4頭)。

11月13日 ここのところ米原の波打ち際にオニカマス(約35cm)が数匹見掛けられます。
       まだ若い個体で、周囲の環境変化により擬態(体色の変化)するのが見られます。
       毎年10〜11月は波打ち際に数種のアジ類の若魚も多く見掛けられます。
       近年のサンゴの白化やサンゴの減少の影響でか、昨年と今年はアオリイカの群が極端に少なくなっているようです。

      近年、見掛けられるハタやブダイ類の種類がかなり減ってきている。他の種についても同じ事がおきているようす。
11月 3日 台風後、東シナ海側の礁池の多くに波の影響が大きく、かなり変わっているようです。
       それまで礁池内の環境の悪化(泥や赤土の堆積、さんごの白化や藻類の繁茂)が見掛けられていたので
       浄化されたことにもなります。今も健康な海ならば、また来春から活発なサンゴの生育が期待出来ることでしょう。

10月中旬、礁外縁部-17m海水温27.3℃。
10月初旬、礁池部海水温29.3℃。

9月 20日、新たに起こっていた礁外縁部のみに見られた白化現象の終焉。
   白化部に藻類が付着し、新たな白化現象は確認されず、褐虫藻が戻ってきている。
9月 中旬、礁外縁部のみサンゴの約20-30%に新たな白化現象が見掛けられる。礁外縁29.0℃
9月 10日、台風16号の通過で東シナ海側(西に面す海域)礁嶺部のエダミドリイシがまるでバリカンで
   刈ったように折れている。透明度がなかなか回復しない。礁池部の塊状サンゴ等が転がされている。
   礁池内は、昨年11月(台風21号)時より更に激しく撹乱され、無影響の場所がかなり少ない。
   台風通過後、今回も礁外縁部海水温が0.9℃低下。
   礁湖部は波浪でかなり撹乱されほとんどのサンゴにダメージあり。コモンシコロサンゴが更なる生育拡大。
8月 東シナ海側のミドリイシなど成長の早いサンゴの急速な生育が見られる。
7月
 東シナ海側礁池内部において海水温の上昇と汚濁沈殿によると思われる塊状サンゴ等に白化現象
   が見掛けられるようになっていたが、台風6号の通過で回復に向かって行くものと思われる。

6月 石垣島米原礁池部及び礁外縁部において、凄まじい勢いで主にミドリイシ類のサンゴが成長、回復
   が見られる。
(海水温は平年値からやや高めに)
5月 サンゴの回復状況は芳しくないが、アオリイカの産卵状況、グルクンの生息状況、多種の魚類等から
   考察すると、これから次第に回復して来るものと考えられる。
  サンゴは例年通りに産卵しているようだが、一斉産卵ではないとのこと。
4月 旧暦の3月3日(サニツ)頃は天気が良く、気温がグングン上昇。’98年の大規模白化現象時に似て
   いるが、海水温の上昇はそれほどでもない。
3月17日 石垣島で海開きが行われた朝、名蔵湾の沖でミナミバンドウイルカ他の群れが見掛けられました。
1月 6日、米原礁池内実測海水温21.5℃。八重山周辺海域は例年より海水温が下がっている模様。
  2001年末より急激に海水温が低下し、魚の活性、干出するサンゴの一部に白化が認められる。
   3月頃までは海水温が低下し続けるので、このままでは20℃を下回りそうな勢い。


  ※場所を記入していないものは、石垣島米原(中部東シナ海側)


○2001年
(2001年も沖縄でサンゴに白化現象が起きていました)
2001年 4月 海草・海藻類の繁茂状況、気温・海水温等により今年度も白化が起きることを予測。
2001年 7月 奄美周辺でオニヒトデの大量発生。7月末にサンゴの白化が認められる(沖縄本島も)
2001年 7月 徐々に石垣島周辺においてもサンゴの白化現象が確認され始める。
2001年 8月 '98年までは進行していないが、白化が顕著になる。
2001年 9月 台風の影響で数回の集中豪雨。その度に大量の赤土流出。
         台風16号の影響で海が荒れ、海水の攪乱が起き、18日夕方、礁池内の海水温が30.5℃。
2001年10月 10/7米原沖で白化現象の終息へ向かっていることを確認
         (礁池部満潮時海水温28.5℃前後に低下)
         10/21米原沖礁池部においてサンゴの白化現象99.9%が終焉
         (ほとんどが回復、海水温27.2℃)
         台風21号により礁池内が数年ぶりに大きく撹乱された。

2001年11月の現状

2001年10月に襲来した台風21号のあと (11/3撮影)
○写真上左:ひっくり返った大きさ約1.2mのハマサンゴ。
○写真上右:5m以上あったと思われるハマサンゴのマイ
クロアトールがパカッと2つに割れていた。
波による影響が強かった場所ではかなりのダメージ。
(環境汚染などの悪化とは違い、自然更新でありサンゴは
生き残り再生する(新しくサンゴの生育できる場所ができ
上がる)。また、その周囲も海底がバラスに覆われ強い波
による撹乱のあとが伺われる。
○写真下左:30m程離れた場所では影響をほとんど受け
ず、健全なサンゴ礁景観が見られる。

     11月 米原礁池11/2海水温26.5℃、11/4海水温27.4℃。
         10月末、エダミドリイシの先端部約5mmのサンゴ虫が死亡していた生後2〜3年のサンゴ
         個体が5日後、その個体のすべてのサンゴ虫が死亡していた。

9月頃からは白化現象を起こしたサンゴの褐虫藻が少しずつ戻ってきている。
'今年の白化現象の特徴は、白化した大部分ののサンゴがその後死亡し藻類が付着した’98年度と違い、白化現象後ほとんどのサンゴが今のところ回復傾向または回復している。
白化進行、回復状況の観察結果、サンゴの裏側や北に面した側、エダサンゴは垂直になる枝の回復が早い(褐虫藻が戻る)、または白化しにくいようだった。
そのことから、褐虫藻がサンゴから逃げ出すのは、海水温の影響よりも主に太陽光(紫外線)による影響の方が強いのではないかと推測される。本年は’98年同様紫外線量が例年より多く降り注いでいたものと予測される。
従って、海水温の計測同様に、紫外線量の計測、予測も必要であろう。
また、白化現象進行時の観察結果、’98年以降に生まれ、生育したと思われる個体群が顕著に、または、先行して白化が進んでいることが認められた。

2001年 沖縄 石垣島の海水温変動 (1月〜7月)

月日 時間 場 所 礁池部水深 海水温 礁外縁水深 海水温 平年水温 天 候 気温 最高平均
      月別℃     気温℃
01/02 14:00 米原 1.0 24.0       小潮.満潮 晴れ時々曇 23.0  
01/20 15:10 米原 1.5 24.0     23.3 中潮.満ち 快晴 25.0  
03/03 15:00 米原 1.3 24.3     23.0 小潮.引き 晴れ 23.0  
03/10 15:30 米原 0.3 24.7       大潮.満ち 晴れ後曇り 23.0  
03/20 15:00 米原 1.0 25.2     23.8 中潮.満潮 曇り 25.0  
03/22 16:30 米原 1.0 25.0     23.9 中潮.満潮 晴れ時々曇り 24.0  
05/03 15:00 米原 0.5 25.5 3.0 25.3 26.0 中潮.満ち 曇り 28.0  
05/06 11:00 米原W     10.0 25.5   大潮 曇時々晴れ 29.0  
05/10 16:00 米原 0.5 25.6     26.2 大潮.干潮 曇り一時雨 27.0  
05/24 15:30 米原 0.5 30.5 7.0 27.5   大潮.干潮 晴れ 29.0  
06/03 16:00 米原 1.0 30.1       小潮.満潮 曇り時々晴れ 29.0  
06/09 15:00 米原 0.3 31.0 3.0 28.0   中潮.引き 晴れ時々曇り 31.0  
06/21 15:30 米原 0.2 32.9 5.0 29.3 26.3 大潮.満ち 晴れ時々曇り 32.0  
06/28 15:00 米原 1.0 31.7       小潮.満潮 晴れ 32.0  
07/27 14:00 米原 0.5 31.4     29.1 小潮.満潮 晴れ時々曇り 32.0  


2000年  石垣島周辺海況   デ ー タ
年月日 時間 場 所 礁池部水深 海水温 礁外縁水深 海水温 平年水温 天 候 気温
      月別 ℃    
00/01/06 14:00 黒島南     10.0 24.8   大潮.干潮 曇り時々晴れ 22.0
00/01/22 02:00 大浜 0.1 23.0     23.3 大潮.干潮 晴れ 19.0
00/02/14 12:00 米原     5.0 23.3 22.8      
00/03/03 13:30 米原 0.3 24.5   23.5   中潮.干潮 晴れ時々曇り 23.0
00/03/25 16:00 米原 0.3 23.5 20.0 22.7 23.9 中潮.干潮 曇り時々晴れ 22.0
00/04/20 15:00 米原 0.3 27.5 4.0 24.0 24.7 大潮.干潮 晴れ時々曇り 26.5
00/05/01 16:45 米原 0.5 25.6       中潮.満潮 曇り時々晴れ 25.0
00/05/04 17:00 米原 0.3 28.7     26.1 大潮.満ち 晴れ 27.0
00/05/28 17:00 米原 0.3 29.1 7.0 27.5   小潮.満潮 曇り一時雨 29.0
00/06/03 14:00 米原 0.3 31.4 20.0 28.7   大潮.最干 晴れ時々曇り 31.0
00/06/07 11:00 米原 0.3 31.2 8.7 28.8   中潮.満潮 晴れ時々曇り 32.0
00/06/08 16:00 米原 0.3 30.2 6.0 28.8   小潮.干潮 曇り時々晴れ 31.0
00/06/18 14:00 米原 0.3 30.2 7.0 27.6 26.3 大潮.干潮 曇り時々晴れ 30.0
00/06/20 14:30 伊野田 0.3 30.0       中潮.干潮 曇時々晴れ 29.5
00/06/27 15:00 米原     7.0 29.5   中潮.満ち 晴れ時々曇 31.5
00/07/10 15:00 米原 0.3 31.0 6.0 28.8   小潮. 曇時々晴れ 32.0
00/07/15 16:30 米原 0.3 31.0 23.0 29.3 28.6 中潮.満ち 曇時々晴れ 31.0
00/07/22 17:00 星砂(西表)     7.0 29.8   中潮.干潮 晴れ時々曇 32.0
00/07/23 10:45 仲の神島 10.0 29.6 28.2 29.1   小潮.満潮 晴れ時々曇 31.0
00/08/18 11:00 竹富南     7.0 28.8 29.5 中潮.引き 晴れ 30.0
00/08/20 14:00 石崎     10.2 28.6   中潮.引き 晴れ時々曇 32.0
00/09/16 17:00 宮古.砂山 2.0       28.0     30.0
00/09/21 14:00 米原 1.0 27.7       小潮.満潮 雷雨 30.0
00/09/24 16:00 米原 1.0 30.3       中潮.満潮 晴れ 29.0
00/09/29 16:40 米原 1.1 28.0            
00/10/04 12:00 米原 1.5 28.0       小潮.満潮 29.0
00/10/05 11:30 竹富南     10.0 27.5   小潮.満ち 晴れ 29.0
00/10/08 15:30 米原     21.8 27.8   中潮.満ち 曇時々晴れ 30.0
00/10/19 16:00 米原 1.0 27.7     26.8 中潮.引き 晴れ時々曇 29.8
00/11/19 15:00 米原 1.0 25.2     24.8 小潮.満潮 27.0
00/11/25 15:30 米原     19.3 24.5   大潮.満ち 晴れ時々曇 26.0
                     
00/05/04 伊野田キャンプ場で昼過ぎにシワハイルカが発見され、夕方漁港から解放。      
00/05/16 八重山でサンゴの産卵確認。  

○礁池(リーフ内)での海水温は、天候、潮の干満、気温等により、変動します。
○海水温はその場所での平均、または特異ではないと思われる場所での測定。
○気温は測定日の最高気温。



1998年8月 潮の干満と昼夜による海水温の変動