第7回  写真展 
テーマ: 「生命」

   2004年 第7回"八重山の彩り"写真展を、10月13日から24日までの期間、石垣市立図書館で開催させていただきました。

ご観覧いただいた方々誠にありがとう御座いました。

 今回の写真展は、35mm・6x4.5cm・6x7cmサイズのポジ(スライド用)フィルムで撮影したものをフィルムスキャナーなどでスキャニングし、主に顔料系インクジェットプリンターで出力した写真を展示していました。

 写真展終了後、A1サイズ展示写真5点を県立八重山病院に寄贈し、展示していただいています。
ご覧いただければ幸いです。

 2005年度、秋に第8回写真展を予定しております。どうぞ、足をお運びいただきますようよろしく御願い申し上げます。
                            




* * 写真展示風景 * *



 展示室

 風景写真.0 「起」

風景写真.1

風景写真.2

やいまの海Vol,1〜20

水中写真.1

水中写真.2

水中写真.3

風景写真.3 「結」

挨拶文
 写真展”八重山の彩り”も、すでに第7回(7年目)を迎えました。
昨年までは、琉球銀行八重山支店の方々のご厚意により、毎年新年を迎えた1月に同支店ロビーにて展示して頂いておりました。
本年度においては、ここ石垣市立図書館展示室において展示していただくこととなりました。
展示していただけるスペースも増え、また、当初からの目的であった「子供たちに八重山の自然をもっと知ってもらいたい。関心を持ってもらいたい」という主旨から、今回は「生命」というテーマで、主に動物・自然に関わる写真の展示となりました。
 展示しています写真の位置は、普通(普段)展示する高さより、故意にやや低めとしています。少し見辛くなるかも知れませんが、見上げることなく首や肩が凝らないこととも考えます。
 そして、少しでも多くの方が、自然に対しての関心を持たれ、ご自身の眼でそれらを見ていただくことができれば幸いです。
どうぞ、ごゆっくりと。。。

 2004年のテーマは「生命」
 ここ数年の間に、八重山、特に石垣島では「自然」と「昔ながらの生活」が急速に失われて行っています。
地球上からどんどん失われていく本来の自然環境。
残り少なくなったその素晴らしい自然が残っているということが、すでにその価値は見出され、これからの観光、資源の重要なカギをにぎるものものとなっています。

 さて、私たち人間もこの小さな地球に住む動物の一種で、そこに住むすべての生物と強い関わりを持って生きています。
”生命”という観点から見る限り、この地球上に住む生物に不必要なものなど決してありません。
ここに写る私たちと共に地球に生きるメンバーの姿を気持ち悪がらずに、怖がらずに見て下さい。そこには私たちは気づかない素晴らしい生きる知恵や生き残る戦略、優れた能力をうかがい知ることが出来ることでしょう。


 小高い山の上に立って、そこから見える水平線を見渡してみて下さい。その水平線は一直線ではなく、弧を描いているのがわかります。
常に自分の周囲だけを見ていると、この世界というのは広く大きなものと感じますが、遠くに目をやると、それほど地球が大きくないということを実感できることでしょう。

 私たちの文明や社会が発展発達するにつれ、自然界と人間の生活はかけ離れていき、その結果、人間をも苦しめているのが現状といえるでしょう。いったい私たち人間はどこに向かって行こうとしているのでしょうか。

 例えば、地球という一個の動物の体の中に生きる一種の人間という細胞。その細胞が自分勝手に動き出しだんだんと体調を崩してきている状態。よく言われているように、人間の体の中にガン細胞が増殖している状態と同じ状態です。その体調を元に戻すために地球は少しずつ薬を使い出しています。その薬で効かない時は、大きな手術が必要になります。その大手術がどういう形で地球に起きるのかは私には理解できませんが、このままでは近いうちに自然の猛威となって現れることでしょう。

 さて、私たちに「ほんとうに必要なものとは何か」。「幸せはどうすれば訪れるのか」。今一度振り返って、その基本をもう一度考え、個人レベルから方向修正ければならない時期に来ています。
 ほんとうの幸せは平等の上に成り立ち、利己的な考えを最優先させる社会では成立しません。この小さな地球に生きるすべての生命体が幸せに生きていくことを目指し、自分の思考や行動をコントロールすることが望まれています。



展示の模様と、会場に用意したご意見等記入できるノートに記入いただいた
内容のご紹介と、質問に対するご返答をここに掲載させていただきます。


記入いただいたすべてを内容そのままに掲載させていただいています。
石垣にもまだこんな素晴らしい風景や水中景観が残ってるんですね。驚きです。(石垣在住Aさん)
=ほんとにそうですね。急速に減少していますが、いつまでも残って欲しいものですね。
ス・スゲーッ!!のひと言です。
=ありがとう。感動してもらえてとても嬉しいです。
とてもきれいさぁ。今日は俺の誕生日だから、どれか1枚欲しいさぁ。部屋に飾ってよぉ 宝物にするさねぇ。水中カメラってよぉ 高そうだけどよぉ、魚わく島には水中カメラが良いのかなぁ。とっても とってもきれいさぁ。 うれしかったさぁ。 (Aさん)
=一部、八重山病院に寄贈し、飾ってもらってますのでご覧あれ。
 最近は高性能なデジカメと安価な水中ハウジングが販売されるようになりました(お陰で私が使っているニコノスは
 販売終了になってしまった!)。 けっこう簡単・手軽に水中写真が撮れるようになり、水中写真を始められた方が
 ここ数年で急激に増えたそうですよ。

もっとPRして欲しいですね。いろいろな機会でこのような素晴らしい写真が出来上がり、接することがうれしいです。(宮良在住Mさん)
=そうですよね。素敵と思うものをいっぱい見る(見れる)ということは素晴らしいことですよね。
えー!感動です。写真でこんなに感動するのは少ないので、嬉しいです。何かくらくら立ちくらみがします。7番とかほんと...。 ぜひ友達にも見せてあげたい。特に内地に住んでる友達に(私も内地出身なので)。ありがとうございました。又、見たいです。もっと。
=エッ、7番?!今回は番号は付けてなかったんだけど、どの写真ですか?勝手に決めさせてもらって良いですか。。
 作品は、離島桟橋の"泉フォート"、お土産の"彩風"さん等で絵はがきとしても販売しています。良ければ送ってあげて
 下さいね。

いつも すてきな写真をたくさん私たちに見せて下さってありがとうございます。色のすばらしさ、生きてる動物、植物の美しさに、地球に生きているものすべてバランス良く、共生して生きたいと思います。やいまの美しさを保っていけるように人間の心を守る意識に向けるためにもご活躍を続けて下さい。 (47才主婦)
=この自然がなければ八重山の魅力は半減どころか、それ以下に下がってしまうことでしょう。文化や芸能も
 その自然の中に育ったもので、一体のものと言えます。自分だけの目先の満足や豊かさだけを考えないで、
 みんな(人間も動物も)が幸せになることをみんなで考えていきましょう。

すてきな写真ばかりで心がきれいになったような気がします。今度は子供を連れて見に来たいです。私自身も、また海に潜りたいなぁーという気になりました。(できれば子供にも)せっかくこんな素晴らしい所に住んでいるんだから・・・。守っていきたいですね。 (Kさん)
=ほんとうにそうですよね。地球上でも類を見ない、また、残り少なくなったこんなに素晴らしい自然の中に住んで
 いるんですから、それを見て感して、感動しないでどうするんですか?!ですよね。 たくさん子供たちにも見せて
 あげて下さいね。

お久しぶりです。子亀の孵化を共に待ち、BBQまでごちそうになったものです。覚えていますか? たまたま図書館に寄ったらこの写真展やってて。以前大浜〒でも作品見ました。 素敵ですね。石垣の自然。ー青は青く、緑は緑で、赤は赤。大切にしたいですね。 (momoさん)
=もっちろん覚えてますよ。あの時は子亀出てこなかったけど、楽しかったです。ありがとう!また遊びましょうね!!
 ほんとうに自然の中では原色・微妙な色のトーンなど、色にも感動させられますよね。
 
同じく美ら海の写真etc、とてもすばらしいです。八重山は海と同じぐらい星もきれいです。 今、美ら星ぬ島 八重山をテーマに写真撮ってます。いつか、同じように写真展が開けるようにガンバってます。 (Oさん)
=私もちょこちょこ星の写真も撮ってます。実は、写真やり出したきっかけは、子供の頃、星を望遠鏡で見ていて、
 その映像を残したいと思い始めたんです。 頑張って下さいね!

カクレクマノミの写真が気に入ってます。いつも名前のとうりにカクレてしまって、なかなかポーズをとってくれません。あんな写真が撮れたら、心残りはないだろうなぁと思ったさぁ。まだまだ魚が心を許してくれんみたい。私が来る時はよくシケてるし、、移住しないと良いタイミングで写真が撮れないから、お金を貯めて、早く移住できるようにしないとねぇと思いました。海がきれいなうちに、いっぱい写真を撮っておいて下さい。私がくる時には、たぶん今ほどいろいろな生物が生存していないだろうから。。
=いつまでも美しく、生物の多様性が守られていくように。また、自然と人間との関わりが薄れないように..私たちも
 頑張っていきたいと思います。しかし、ここ数年は内地から移住してこられる方が凄く多いですよ。
  あのポーズ、ほんとは威嚇してるんですよ。でも、一瞬しかあのポーズ撮ってくれないから構図を考えて撮る
 のは難しいですよね。

ここに来て写真をみて心がなごみました!!(Sさん)
=そう言ってもらえると、こちらも心がなごみます。ほんと。。
 他数人の方からも、同様のご意見と、その為に二度三度通ったというお話しをお聞きしました。

かわいいどうぶつなどがみれてっていうか、きれいにうつされている写真をみて、とってもすごいとおもった。 (子供たち)
=こんどは写真じゃなくて、ほんとうの魚や動物を見てでかけて下さいね。
きれいな写真がいっぱーい すごーい すごかった (子供たち)
=みんなの身近にある自然や海ですよ!ほんとにすごいよね!
 
やさしさに満ちあふれる写真の数々を拝見して、カチコチだった心があらわれ、ほんとうに癒やされました。ありがとうございました。作品の1つ1つに優しい人間性が表れていました。これからもどうぞ頑張って下さい。陰ながら応援しています。 (Kさん)
=カチコチにならないで、1回切りの人生ですよ。楽しんで下さい。
とても命を感じる写真の数々でした。 ・・略・・ 写っている写真には生き物の姿に輝きが感じられ、愛情が感じられます。それはこの島の自然を感じ愛しているからこそ写真にも反映されていると思います。より多くの人がこの島の自然の美しさ、はかなさを知ってくれればいいですね。命を受け継ぐため守るものは何か?次の世代に残すための方法とは何か?考えて行きたいものです。 (Nさん)
=人間1人の命が大切ではなく、この小さな地球に生きる生物1つ1つの命が大切ですよね。
 個人のエゴを捨てない限り、平和やほんとうの幸せは訪れてこないんでしょうね。

心が広くなって 海になりました。 今度は、私の島の写真も撮ってほしいです。もっともっと感動するでしょうから・・・ (波照間在住)
=何度か訪れさせてもらい、写真も撮らせてもらいましたよ。波照間の海大好きです。
 ※風景写真2の左側の写真は波照間島西浜の景色です。

これからもガンバッテ下さい。 (Tさん)
=ありがとうございます。お互いに頑張りましょう!
とりかたうまっ!!もっと見たいです。おねがいします。
=このHP、離島桟橋の泉フォートにも、いっぱい写真があるから見て下さいね。
 写真展はもちろんまた来年もやりますから。

とっても上手でした!!拍手 パチパチ
=ありがとうございます。しかし、石垣に来たばかりの頃、水中写真はめっちゃへたくそだった!!
海の中は美しい生き物も珍しいものも見え最高です。
=ほんとにそうですよね。だから興味が尽きないんですよね。
すばらしい写真の数々を拝見いたしました。今後のご活躍を祈っております。 (Kさん)
=いつもありがとうございます。ほんとうに小さな島ですが、まだ自然はいっぱい残ってますよね。
 観光客の方々も、それがあるからこんなとこまで来られるんですよね。

これからも自然の尊さ、素晴らしさ、私たちのあるべき姿、、、etc,,について、素晴らしい写真を通して伝えていって下さい。
=多くの人に興味を持ってもらうため、自然の素晴らしさを伝えることが使命だと考えています。
 こちらこそ、いろいろ教えて下さいね。

台風の合間に遊びに来ました。ホタルとアオバズクいいですねぇ〜。アオバズクは大浜の公園でも見掛けたことがありますが、ホタルはなかなか、、、。飛ばないホタルは、子供たちのいい友達になりますよね。いつか バンナ・於茂登・西表でホタル☆ツリーを見てみたいと思います!これからもがんばってね! (Rさん)
=そうですよ!あれは大浜の公園のアオバズクです。石垣にはけっこうたくさん生息していて、
 街外れの街灯でよく捕食しています。夜、車で走ってるとよく見掛けますが、車にぶつかって
 死んでるのもよく見掛けます。
 ホタルは、どんどん崩されている万勢山とバンナ公園で安全に見られますよ。

ブルーがとてもきれい!ダイナミックですてきーな写真ばかり!海に入りたくなりますネ!
=どんどん自然の中に入っていって下さい。しかし、自然は危険も伴いますので知識を身につけて
 入って行きましょう。

自然は観光産業の土台。豊かな礎を台無しにして産業は成り立たない。大切にしたいものです。
=そうですよね。今、一番守らなければならないものは、その自然ですよね。
 自然は、バランス(調和)の上に成り立っています。少しでも崩れ始めると、元に戻すことが
 とても難しく、時間の掛かることとなってしまったり、戻せない状態になってしまいます。
 小さな島では、その島の環境は周辺の海に顕著に現れています。ここ数年で、加速度的に
 周辺海域の環境悪化が進んできているように感じられます。一刻も早く、元に戻すことを考え
 実行していかないと、取り返しのつかない状態になってしまうことでしょう。

10/19、台風でどこにも行けず図書館にきました。思いがけずステキな写真をみることができて良かったです。 大浜の捨てられたワンちゃん達は元気に大きくなってるでしょうか。親切な人がいてくれはって良かったですが・・・。 台風で青い空も青い海も実際には見れませんでしたが、写真で見せてもらえてラッキーでした。ありがとうございました。 (大阪からきたおばちゃんさん)
=こちらこそ、ありがとうございました。捨てられたワンちゃんは黒い子が知人にもらっていただき、
 白い2匹は内地で飼ってもらえる人が見つかり送られたそうです。
  逆に、この時、私は大阪にいて、20日台風で石垣に帰ってくることができませんでした。

石垣にもまだまだいいところがあると思いました。アオバズクどこで見れますか?私も見たいのです。 キンバトもアカショウビンも声はすれども姿は見えずで・・・。 石垣に来て6年になりますが鳥の姿を実際に見るのは困難!今年と来年はとりを描こうと思っているのでほんとうの姿を見るつもりです。(Yさん)
=アオバズクはフクロウの仲間ですから夜行性でしょ。夜に鳴いているところを探すか、飛んでるのを
 見掛けたらその場所を憶えておき、昼間にその周辺の留まっていそうな木を捜します。
 アカショウビンは朝か夕方、鳴き声、居そうな場所を探します。共に5月から10月はかなり沢山渡って
 きていますので、わりと容易に見つかります。
 キンバトは林の中のほうで鳴いてるから探すのが難しい。山の中の林道とかでバッタリと出くわすこともあり、
 同じ場所によく現れるので一度見つけたら、そこで張り込みましょう。

アップの写真が良いですね。(Eさん)
=ありがとうございます。どれが気に入りましたか〜?!
幻想的な海の写真とても素晴らしいものです。(Yさん)
=海の中は、ものすごく表情が豊か。
 泳いでる時は、恐怖心もあるからさらに素晴らしく見えるんですよね。
〜底地の静寂〜海の透明感、空の透明感がすーっと心の中に入り込むような美しい写真です。そういう空間にいると時を忘れてしまいそう。自然と人は一体で共存共栄してるんですね。すばらしー。 (Hさん) ※風景写真1右から4枚目の写真
=写真に吸い込まれていくようでしょ。あの時は夕焼けを期待したのですが、自然は、それ以上の
 素晴らしい情景を見せてくれました。

海ってこんなにきれいなんすね。ダイビングがしたくなりマシタよ。 (Rさん)
=どんどん自然の中にはまって下さい。見ないと損ですよ!きっと海に入ったらそう感じますから。
 ただし、始めは海をよく知ってる人と一緒に行きましょうね。

素晴らしい写真ばかりでとても感動しました。ありがとうございました。(Mさん)
=ありがとうございます。私も感動することばかり。みんなでいっぱい見つけましょう。
カクレクマノミの写真がとてもかわいかったです!(小学生のMちゃん)
=ほんとにカワイイよね。今度海に見に連れて行ってもらってね!
 潮が引いた浅いところにもいますから。

とってもきれいで感動しました!!特にマンタがすごかったです。ミドリイシもキレイでした!友達にも紹介したいです。(小学生)
=今回の写真展は終わったけど、本物の海の中に連れていってもらってね!
すごい美しかったです。石垣の米原ってあんなにキレイだとは思いもしませんでした。花火の写真がすごかったです。あんなにキレイに写せるんですね。
=本物には勝てないけど、写真でも十分その情景が伝わるよね。
都会の子供たちは海の中を見て「水族館みたい!」って言ってるけど、ほんとうの海を見てる子供たちは
水族館に行って、水槽の中を見た時にどう感じるのでしょう。。。?!

すごくきれいで、私は写真の中に入ってみたいと思いました。 (小4)
=そう言ってもらえるのがとてもうれしいです。ありがとう。どんどんつれて行ってもらってね。。

この写真展”八重山の彩り”を開催する目的に多くの子供たちに八重山の大自然、生き物を見てもらいたいという目的がありました。
今回、7回目にしてようやくその願いが一部達せられたような気がしました。 皆様、ありがとうございました。

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