2002年8月2日 オガワコマッコウの母子と見られる2頭が座礁


8/2、西表島北部にある月ヶ浜北端部において、昼過ぎ観光客と西表在住の"マヤグスク"山下氏が月ケ浜北端で2頭の座礁しているクジラを発見。
イルカ&クジラ救援プロジェクトに14:20連絡が入り、代表が現場に15:20頃到着。
種類はオガワコマッコウ。大きさから2頭は親子と思われる。そのうちの1頭全長約100cm(幼児と思われる)は背ビレ右後部に銛のような傷跡、全身に擦り傷、口から血が流れていたとのこと。
もう1頭の成体は、全長229cm、推定体重約200〜230kg、♀と思われる。外傷は左眼部後方に切り傷、ダルマザメの咬傷跡2カ所。死因につながるような外傷は見られない。
成体は、すでに死亡していたので、16:00、"マヤグスク"の山下氏他、"ダイビングチームうなり崎"曽我氏と共に浜に埋める。
また、子供と思われる1頭は、浜から海に帰すと、しばらく近辺から離れなかったが、その後、外洋に出た模様で、14:30以降発見できず。(銛のような外傷、皮膚のただれ、口から血が流れていたとのこと)

オガワコマッコウについて  マッコウクジラ類コマッコウ科
大きさ 2.5m前後、新生児は約1m。
クジラ類の中では最小の部類で、外見的にはサメをずんぐりさせた感じ。人目につきにくい。
背ビレ胸ビレは小さめで、主に海岸からかなり離れた大陸棚などですんでいる模様。希に見掛けられることもあるが、座礁によるものが多く、生体での発見記録はかなり少ない。

8/2昼過ぎ、小潮、満潮時に発見された。 遠浅で砂地の浜、水深10〜20cm、波打ち際から約10m。

ダルマザメの咬傷跡が3カ所、頭部左側の切り傷。

サメのような頭部と下顎だけに鋭い刃が並ぶ。