地震・津波などの自然災害から命を守るために |
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近年、この地球では様々な自然災害が起き、多くの人や生物に大きな被害を及ぼしています。 海外だけではなく、日本でも2011年3月11日に東北大震災が起き、それによる大津波の影響で多くの方が亡くなり、多くの方が被災してしまいました。 このような津波は過去に何度も起き経験していたにも関わらず、忘れさられたり、悪魔のささやき(エゴ)により隠されてしまい、無視され私たちの命を優先されることなく、経済や利益優先で動いているこの社会を象徴するかのように一部の一般市民が被害を受ける結果となってしまいました。 更に、自分たちの都合を”想定外”ということばを盾にして、まるで自分たちも被害者だと言わんばかりの企業やそれを共に推し進めてきた国。 あまり知識のない私でさえ、津波、原子力発電所のこのような結果は予測できたこと。 さらに、隠しているだけの核廃棄物の問題などのことを含め、原子力と火力発電はやめて、日本がエネルギーをまかなえる自然エネルギー資源と世界一の技術力を持っている地熱発電に早急に変換して欲しいと担当省庁等にメール等で要望を送っていました(2011年10月)。 しかし、日本は世界で一番借金の多い国でありながら、議員の所得は世界一多い国。 所詮、国民の被害は税金から出せばよい。電力会社の損失や利益は電気代から出せばよいといった考え方。結局は私達がそのすべてをまかなわなければならず、想定外という言葉で責任逃れようとする。これから原発を動かすと決めた人間は必ずその原発の周囲10キロ以内に住まなければならないという法律を制定してもらうことが先決だと考えます。 さて、本題に戻りましょう。 命に危険を及ぼす自然災害に遭遇した場合、知識と予測、物に対する拘りを捨てることが、命を守る重大な要素となることと考えます。 東北、神戸で被害に遭われた方々とは雲泥の差ですが、私も過去に猛烈な台風による自然災害を経験し、これらのことを考えさせられたことがありました。(※詳しい状況は、このページ最下段) 暴風で停電になり真っ暗な夜中に窓ガラスが割れて吹き飛んできました。しばらくは襖で窓を塞いでいましたが、家の中のすべての物が使えなくなるだろうということを覚悟し、家族の命や安全を優先し、別の場所へ避難しました。 その時に、物なんてどうなっても構わない。と、拘りを捨てたときは精神的にもすごく身軽になることができました。 また、災害に対する知識や備えももちろん大事なことですが、どう考えてもその災害から逃れることが不可能とわかりながら災害時避難訓練をしているのは、はたして正しいことと言えるでしょうか。 津波などの災害時、普段生活をする場所や住んでいる所から、津波到達時間までに安全な場所に避難することが難しいという場合は多々あることでしょう。 ここ沖縄県石垣市の場合、過去の歴史や地層等からほぼ200年おきに大きな地震が起き、島に多大な被害を及ぼすほどの津波が起きているということが分かっています。 震源地から津波がこの島に到達するまでの時間は7〜10分と計算されていて、あっと言う間に到達してしまうようです。 はたしてこの時間の間に安全な場所にどれだけの人が避難可能なのか私にはわかりませんが、市民が密集している市街地は海抜数m。高い部分は少なく、多くの市民が高いビルに上ることも難しい状況です。 また今回の東北大震災で被災し、死亡、行方不明になられた方のほとんどは溺死(9割と見積もられています)。 この石垣島に津波が襲来したときも同様な結果になることは容易に推測できます。 特に海岸近くに小学校や幼稚園等が多くあり、多くの子供達が被災する可能性が高い状況にあります。 この子供達を7〜10分以内に安全な場所に避難させるのは不可能と言わざるをえなく、多くの場合見殺しにするような避難法が訓練されているといえるでしょう。 ある小学校では、地震時に頭に教科書を乗せる。揺れがおさまったら、その小学校から距離約500mで、小学校よりも20mほど高い場所に位置する中学校に集団で移動するという移動訓練が行われています。 ほんとうに子供達の命は助かるでしょうか?! いろいろと考えた結果、教室の椅子の下などにライフジャケットを装備し、地震時に頭にかぶる。その後の避難時はそれを装着して避難するということを付け加えたら良いのではないか。と考えました。 その意見を小学校、石垣市や市長にたいし以下のようなメール、Fax、直接話を伺いに行きましたが、学校では独自に行うことは不可能、教育委員会を動かして下さいという返事。 市や市長からは現在まで返信、連絡は一切ありません。 子供達をみすみす見殺しにはできませので、個人的に希望する親たちと共にライフジャケットを自分たちで購入し学校に置かせて欲しいと要望しようかとも考えています。 勿論、それを必要とする学校や福祉施設、病院や各会社、観光施設にも設置されれば最良と考えています。 皆さんはどうするべきとお考えになられるでしょうか? ひとりでも多くの命を守るために、ご協力、ご意見をいただければ幸いです。 ◎参考 アウトドア用品の開発・販売を手掛けているモンベルからクッション型の救命胴衣”浮クッション”が発売されました。 関東大震災の被災地である関東地区では、災害時は頭を守ることができるクッションが学校のイスに設置されています。 救命胴衣を製造販売されている某会社にも(教室の椅子の下に設置できて)被災時に使える 救命胴衣に防空頭巾状のものを付けたものを開発販売して欲しいとの連絡もしていますが・・・期待薄のようです。
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※過去に私が経験した台風による自然災害 2006年の秋、八重山諸島に猛烈な台風が襲来したことがあった。 勿論、八重山は本州域では考えられないような台風に毎年のように見舞われていますが、この台風は想像を絶していて風速70m以上(与那国島では風速計が壊れて計測不可能だった)、八重山各地でコンクリート製の電柱が折れて道路は寸断。あちこちで車やプレハブが転がっているという状況。電気もなかなか復旧せず、停電が1週間ぐらい続いたという状態だった。 住んでいたハイツは住居が海のすぐそばにあり、その3階ということもありほぼ180°のパノラマで海が望め景色は最高だったが、海側からの風を遮るものがまったくなく、普段でも窓を全開にできない状態。 また、暴風戸や雨戸もなく、内地のアルミサッシと比較すると倍以上の厚みでしっかり造られているのだが、戸外とはガラス一枚を隔てるだけの状態。 その台風は、夕方から急接近し、夜中に直撃。過去に経験したことがないほど猛烈な勢力を持っていた。 夜の11時頃だったか、すでに数時間前から停電して真っ暗な中、海側の窓ガラス2カ所にヒビが入り、その1カ所に支えをし、サッシの下から吹き上げる雨でビショビショの床を拭き、もう1カ所をどうしようかと考えていると、その大きな約1m2のガラスが暴風でサッシの枠から外れて家の中に吹き飛んできた。 子供の頭にその窓ガラスがあたり一瞬ヒヤッっとしたが、幸いにかすり傷のみ。 同時に、家の中は戸外と同じ暴雨風に見舞われた。 しばらくは襖などでその窓を塞いでいましたが、その台風がおさまるまで塞ぐのは不可能なこと。身体が危険ということから、塞ぐのをあきらめ、持ち出せないものをビニール袋やシートで保護し、私達は別の場所に避難した。 その時は、自分が他へ避難することにより、この家の中を台風が駆け抜けすべての物が使えなくなるだろうということを覚悟しました。 この時や、自然の中で命の危険に遭遇したときは、必ず、「まず自分や家族の命を優先する」ということだけを考える。 物に拘ったが為に命を亡くすという事故をよく耳にします。 多くの場合、自分の命だけを守るのであれば、そんなに難しいことではなく、生存率もかなり高くなるものと思います。 いざという時は、”物への拘りは捨てる”こと。これが一番重要なことかもしれません。 |